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すれみが丘そよかぜクリニック | 横浜市都筑区

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2021年 運気について

日本で昔から使っている暦に60年で1巡りする干支がありますね。2021年は辛丑(かのとうし)です。ひのえうま、など有名な干支は聞いたことがあるかもしれませんが、あまり耳に馴染みがないかもしれません。

昔の本に、この干支の時に、どんな気候になってどんな病気が起きやすい、など書かれたものがあります。漢方の考え方では人間の体は気候の影響を受けると考えますので、昔に書かれたものが現代の気候に通用するのか、というのと、中国で書かれた文献なので日本に当てはまるか、ということを頭の片隅に入れつつ毎年占いみたいに一応見ています。

それによりますと、辛丑は太陰司天・水運不及・太陽在泉。

今年は雨が降ったり湿気が出やすく、あまりに雨が降ると、風もふくらしいです。

全体としては季節は通常より遅れて進んでいくようです。

年初は穏やかですが風が吹きやすく、その後は霧が立ち込めたり、雨が降りやすいので、人は寒と湿の影響を受けます。

穀物はキビと豆を食べるといいようです。体が湿と寒の影響を受けないように対策として乾燥させ、温める働きのある食材を使っていくといいと思います。例えば、ヨモギ、ウド、陳皮(みかんの皮)、らっきょうは両方の効果があります。温める働きは、ネギ、シソ、生姜、コリアンダー、シナモン、胡椒などにありますので、雨が降って冷える日などはぜひ使ってみてくださいね。

冷えとお茶の話

こんにちは。漢方内科担当の芹澤です。
冷えというと西洋医学では治療の対象ではないですが、漢方では色々な症状を引き起こす原因と考えています。例えば風邪、頭痛、下痢、腹痛、月経痛など、冷えたことによって様々な症状が起こる可能性があります。

寒い日に薄着で冷えてしまうといったように気候や外気温が冷えの原因となることがありますが、飲食物なども冷えの原因となります。
氷の入った飲み物や、アイスクリーム、かき氷などを食べたらそれは冷えるのは当たり前だと思っていただけると思いますが、意外と知らずにやってしまっているのがお茶です。

緑茶は実は温かい状態で飲んでも体を冷やす作用があるのです。これは私も昔は知らずにやっていました。温かい緑茶をたくさん飲んでいて、温かいものを飲んでいるから冷やしていないと思っているのにしばらくすると手足の先がどんどん冷えてくる! という感覚になります。真冬でも和食の後などはなんとなく、緑茶を飲みたくなる時がありますが、あまり飲むと体を冷やしてしまいます。

冬の寒い日や、今日は少し冷えてしまったなという時は、発酵度の高い紅茶などが体を温めるのでお薦めです。中国茶でしたら少し癖はありますがプーアール茶なども冬にいいですよ。意外なところでジャスミンは温める働きがあるのでジャスミン茶もいいですね。玫瑰花(マイカイカ)というハマナスの花が薔薇のつぼみのようで可愛らしいお茶も温める働きがあります。

旅行で食後のお茶が出てくる時に、冬に番茶や焙じ茶が出てくる地域がありますが、生活の知恵だなあと思って飲んでいます。焙じたり強い火力で作ることで、冷やす性質が緩和されているのですね。
このように、お茶は体を温めることもありますが、種類によっては、うっかりやってしまいがちな冷えの原因になりますので、冷え性の方は気をつけてくださいね。

乾燥による咳の予防

こんにちは。漢方内科担当の芹澤です。

徐々に夏の暑さも和らいできましたが、まだまだ日差しが強いですね。秋は夏にたくさん汗をかいた所に空気が乾燥してくるので、体も乾燥の影響をうけて咳が出易くなったり、皮膚や髪の毛がかさかさ、ぱさぱさになり易いです。

空気が乾燥していると、呼吸をしているだけで体はどんどん夜間のうちに乾燥してしまいます。朝に果物を食べることは昔から体に良いと言われてきましたが、夜の間に呼吸によって失った水分を、果物を朝食べることで補うことができます。特に梨や柿は肺を潤し、咳などに良い効果があるといわれています。ほかにも、杏仁豆腐や白きくらげなどもお勧めです。

日々のメンテナンスでは足りなくてお薬が必要になった時には麦門冬湯という漢方薬が秋の乾燥による咳にはぴったりです。この麦門冬湯に使われている麦門冬というのはジャノヒゲという植物で、街路の植込に使われていたりして身近に見る事が出来ますよ。少し地味な感じですが、お近くにあったら見てみて下さいね。運がいいと花も見れます。

夏バテと汗の話

こんにちは。漢方内科担当の芹澤です。

長い梅雨が終わったと思ったら、汗のどっとでるような暑い日が続いていますね。
今回は漢方の観点から汗の話をします。

汗の出易い方は、それがあたり前になってしまっているので実感はないかもしれませんが、実は汗を出すと疲れてしまいます。イメージし易いところでは温泉に入った後に仮眠したくなる感じでしょうか。運動される方は汗を流す事は健康的と考えがちですが、理想的な汗のかき方はじわっと出る程度です。

そうはいっても暑い…。
そんな汗のたくさん出る夏にお勧めな食材が豆類です。豆は汗で失った水分を補い、元気にしてくれるような作用があります。

宇治金時のかき氷、あんみつ、台湾の豆花など、豆類を使った見た目も涼しげなデザートもたくさんあります。皆さんもそんなデザートで夏を乗り切りましょう。

汗が出すぎて困る、という方は漢方薬で体質改善もできますので、ご相談下さい。

体が重い・倦怠感などの症状

こんにちは漢方内科担当の芹澤です。

私達の体は環境の影響を受けるので、季節によっていろいろ変わってまいります。

梅雨の時期は湿がもっとも影響を及ぼしていますが、もちろん梅雨に限らず、雨が降っていたり、湿気の多い環境だと体の中の変化と対処法は同じです。

「湿」の影響による症状は、当記事タイトルにつけたように体が重く感じます。そして体の下の方に症状が出易く、長引きやすく、繰り返して発症します。わかり易いところでは湿疹や浮腫みなどですね。

もちろん浮腫みに関しては内科的な疾患が背景にない事を確認する事は大切です。しかし、血液検査をしても浮腫みを起すような原因はみあたらないが、浮腫み易い。そのような方は多いのではないでしょうか。

そのような時は、香りのある物を摂ることで体の水の巡りを促してあげましょう。

昔から日本で良く食べられていたのは紫蘇だと思いますが、同じような働きをするものにパクチーやバジルがあり、香りで湿を飛ばしつつ、食中毒予防にもなります。同様に香りのあるミントなどのハーブティーもお勧めです。

身近な食材であまり良くならない時は、いろいろ良い漢方薬がありますので来院して御相談下さい。

漢方内科の診察

こんにちは。内科・漢方内科担当医の芹澤です。

当院漢方内科に以前から通って下さっている方にも、始めて来ていただいた方にも、診療中にはなかなかお伝え出来ない事などを、こちらのブログでご紹介して参ります。

今回は、そもそも漢方内科ではどのような診療をしているのかご紹介をしてみたいと思います。

現代のような検査や画像診断技術のない時代に、体の中で何が起きているのかを理解する為に、先人の名医たちは実にさまざまな事を伝えてくれています。

まず、患者さんを見て、何が問題でいらっしゃったのかを伺いながら、舌を観察します。そして脈診と腹診を行います。

舌と脈と腹部で何がわかると思われるでしょうか。実はそこには大変な情報量があります。たとえば、舌では血流の状態、冷え、胃腸の調子、水の巡り具合などわかります。そして状態にあった漢方薬を処方します。もちろん一人一人の体質によっても処方は変わってきます。西洋医学では病名がひとつでも、たとえば耳鳴りや頭痛ということでいらっしゃっても、いつも同じお薬がでるわけではないのですね。このお薬がいいらしい、と、ご相談をうけることもありますが、実際に拝見して、よりより処方を提案させていただいています。

今回は大変基本のお話となりました。個別の病気についてはまた改めて。

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