朝晩少し涼しくなってきましたが、まだまだ日中の日差しの下にいると焼けるような日が続いていますね。屋外で活動されるかたは体が火照るように感じるのではないでしょうか。
陰陽五行ではそれぞれの季節で働きが活発になる臓腑があると考えていますが、秋は肺と大腸になります。働きが活発になるだけに、その季節特有の不調も肺と大腸に出やすくなります。今まで便通は順調だったのに最近少し便秘気味。そんなことはないですか。
夏の暑さで火照り、さらに秋になり乾燥してきて腸も潤いが減ってしまったために便秘になってしまう。そんな状況が起こりやすくなる季節です。
乾燥が主な原因の便秘の時は潤いをもたらすような漢方薬でお通じか改善されますが、普段の食事も少し見直してみるとより効果があがります。
火照るような症状がある便秘のときにお勧めの食材としては、白菜・空心菜・こんにゃく・たけのこ・バナナ・りんご・梨・柿などになります。
腸を潤すことで排便を促す食材はイチジク・松の実・ゴマ・牛乳・チーズなどです。
自分の体の状況によって、効果のある漢方薬や食材は変わってきますので症状に応じて工夫してみてくださいね。
漢方内科担当 芹澤敬子