今年もあっというまに年の瀬ですね。
今年は暑さもひどく、体調管理も大変でしたが皆様にとってどの様な一年でしたでしょう。
皆様お正月準備の真っ只中とは思われますが、新年にお屠蘇を飲まれたことはありますか?
車に乗る前だと飲めないので、今は訪問先で勧められることも少なくなったかもしれません。
お屠蘇は中国三国時代に華佗という名医が十数種の薬草を調合して、酒に浸して飲んだのが始まりと言われています。邪気を屠り、魂を蘇らせるところから屠蘇と名付けられています。
年初に服すると年中の災厄を避け、福寿を招くと伝えられています。
日本では平安時代の嵯峨天皇の弘仁年間に宮中の儀式として取り入れられたのが始まりで、庶民にも広まって今に至りますが中国ではもう伝えられていない風習です。
年末に薬局などで売っていて、メーカーさんによって配合は多少変わりますが、現在よく配合されているものを見てみましょう。
桔梗・防風・山椒・肉桂・白朮・乾姜・細辛
などが入っています。体を温め、消化機能を整え、風邪予防になるような構成です。
味もなかなか美味しいので、興味のある方は試して見てくださいね。
それでは皆様、体調に気をつけて年末年始をお過ごしください。
漢方内科担当 芹澤敬子