こんにちは。内科・漢方内科担当医の芹澤です。
当院漢方内科に以前から通って下さっている方にも、始めて来ていただいた方にも、診療中にはなかなかお伝え出来ない事などを、こちらのブログでご紹介して参ります。
今回は、そもそも漢方内科ではどのような診療をしているのかご紹介をしてみたいと思います。
現代のような検査や画像診断技術のない時代に、体の中で何が起きているのかを理解する為に、先人の名医たちは実にさまざまな事を伝えてくれています。
まず、患者さんを見て、何が問題でいらっしゃったのかを伺いながら、舌を観察します。そして脈診と腹診を行います。
舌と脈と腹部で何がわかると思われるでしょうか。実はそこには大変な情報量があります。たとえば、舌では血流の状態、冷え、胃腸の調子、水の巡り具合などわかります。そして状態にあった漢方薬を処方します。もちろん一人一人の体質によっても処方は変わってきます。西洋医学では病名がひとつでも、たとえば耳鳴りや頭痛ということでいらっしゃっても、いつも同じお薬がでるわけではないのですね。このお薬がいいらしい、と、ご相談をうけることもありますが、実際に拝見して、よりより処方を提案させていただいています。
今回は大変基本のお話となりました。個別の病気についてはまた改めて。