暑くなってきましたね。夏は汗が出やすいですが、汗をかき過ぎると、夜寝付きにくくなってしまうことがあります。このような症状で受診されると、脈や舌を見て、お一人お一人にちょうどいいところのお薬を処方しますが、汗が出すぎると体は消耗していくので、汗が出過ぎないように普段から予防的に薬を飲んでもらうこともあります。
日々の生活としては、予防的に過ごすのが一番です。黄帝内経という本に夏の過ごし方が書かれていますのでご紹介します。少し汲み取りにくいところもあるかもしれませんが、想像的に読んでいただければと思います。
「夜更かしすることなく、朝は早く起床し、日が長いのに倦むことがないようにします。精神的には志を高ぶらせることなくのびのびとし、肉体的には鬱陶しさを除いて、陽気を外に出します。この時には全て発散させるようにし、鬱積することのないようにします。そのようにできれば、夏の成長を特徴とした天地の気に相応じます。」
『四気調神大論篇第二』