みなさまこんにちは☺️
季節はすっかり秋ですね、、日々の慌ただしさにかまけてすっかり久しぶりの更新となってしまいました。
朝晩は少し涼しくなり、過ごしやすい季節になってまいりましたね。
さて、最近ですが、、
某テレビ番組で アトピー性皮膚炎の治療で脱ステロイドを推奨すると思われるような内容が放送されたそうです。
私は拝見していないのですが、外来の患者様からもその内容をご質問いただく機会がありました。
脱ステロイド、、やはり根深いなあと感じています。
今から20年ほど前に、日本国内ではステロイド使用に対する不信感から外用禁忌の風潮になり、多くの患者様に不利益が生じている状況がみられました。ステロイド使用により改善を得られる利益より、副作用等による不利益の情報が誇大解釈されてしまったことなどが原因です。その後、日本皮膚科学会と厚生省研究員により、アトピー性皮膚炎治療のガイドラインが作成され、適性なステロイドの使用による治療や評価方法が確立されました。
私もガイドラインに沿い診療しておりますが、確かに中等度以上のアトピーの方はステロイド外用や抗ヒスタミン薬の内服のみでは改善困難なことも事実です。アトピー素因のためなのですが、長年悩んでいる方は不信感に陥りがちで代替医療等を模索してしまうのかもしれません。それがヒットすれば、結果オーライなのですが、、、難しさもあると思います。
どういった治療を受けるかは、患者様に選択権がありますから、ステロイドを無理やり塗りましょうとか、その他の治療を強引に進めたりはしませんが、正しい知識として、アトピーの治療をどう進めていくのが有効かをきちんと説明するのは、私たちの責任と思います。
もちろん アトピーに限らず専門領域に関する疾患全てにおいてですが。
今回のメディアでの放送内容に対しては、日本皮膚科学会ホームページにて注意喚起が掲載されています。
現在アトピーで積極的に治療に励んでいる方々が心折れないことを願い、真摯に診療して参ります。
また当院外来についてのお詫びです。
外来診療において、たくさんの患者様に来院くださり感謝申し上げます。
そして、予約診療を設けているにもかかわらず、待ち時間が長くなっていること
細やかなスタッフ対応ができていなかったことなど
不快に思われた方も多かったと思います。大変申し訳ございせんでした。
予約枠の調整、スタッフの増員、看護師による診察前の問診等も充実させ、よりスムーズに診療が進むよう
スタッフと共に努力いたします。
当院は救急の外傷も対応しております。万が一、処置に時間がかかり、待ち時間が大幅に長くなる場合は早めにお伝えいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
吉嶺