今晩は。
すっかり朝晩冷えてきましたね。
皮膚科では主訴をもとに、その部位をしっかり見て診察しています。
特にお顔の場合、診察室ではマスクをはずして大丈夫です。
時々、このご時世ちらっと遠慮がちにマスクをはずしてすぐつけてしまう患者様が多いのですが、
遠慮なくはずしてください😃
最近経験したこと、、
頭皮の皮膚炎で受診した90代の男性、ちょっとマスクをずらして鼻をみた時にあっと思いました。
ご家族に聞いてみると2年前くらいの写真では、うっすらあったかもだけれどもここまで大きくなかったとのこと。
基底細胞癌の診断で、皮膚癌のガイドラインに従い、外来手術での切除を行いました。
組織検査にて、全て取り切れており、現在は経過観察のみおこなっています。
基底細胞癌とは、皮膚癌の中でも一番頻度の高い悪性腫瘍です。
体のどこにでもできますが、顔に発生することが多い癌で、転移することは稀です。
発生要因としては、紫外線や放射線などが関係していると言われています。
治療は適切な切除であり、このように比較的境界がわかりやすいものであれば、
2〜3mm離して切除で取り、組織検査にて切除が充分か否かを確認します。
今回のように比較的小さいうちに発見できれば、入院等も要さず治療ができますので、
早く見つけて診断し、治療することが重要です。
コロナ禍でマスクがまだはずしにくい世の中ですが、
時々はよーくご家族のお顔を見てあげてください。
何だか新しいしみなどがあれば、早めにご相談くださいね😃
※この度はご本人様、ご家族様にご協力を得てお写真を載せさせていただきました。
どうもありがとうございます。
皮膚科 吉嶺