こんにちは。漢方内科担当の芹澤です。
徐々に夏の暑さも和らいできましたが、まだまだ日差しが強いですね。秋は夏にたくさん汗をかいた所に空気が乾燥してくるので、体も乾燥の影響をうけて咳が出易くなったり、皮膚や髪の毛がかさかさ、ぱさぱさになり易いです。
空気が乾燥していると、呼吸をしているだけで体はどんどん夜間のうちに乾燥してしまいます。朝に果物を食べることは昔から体に良いと言われてきましたが、夜の間に呼吸によって失った水分を、果物を朝食べることで補うことができます。特に梨や柿は肺を潤し、咳などに良い効果があるといわれています。ほかにも、杏仁豆腐や白きくらげなどもお勧めです。
日々のメンテナンスでは足りなくてお薬が必要になった時には麦門冬湯という漢方薬が秋の乾燥による咳にはぴったりです。この麦門冬湯に使われている麦門冬というのはジャノヒゲという植物で、街路の植込に使われていたりして身近に見る事が出来ますよ。少し地味な感じですが、お近くにあったら見てみて下さいね。運がいいと花も見れます。