皮膚科・形成外科アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎とは先天性に皮膚バリア機能が低下したところに、様々な物質(ハウスダストや花粉など)が刺激し、慢性の湿疹や皮膚炎をきたしている状態です。
乳幼児時期(2か月〜4歳)、小児期(〜思春期)、成人期の三期に分けられ、症状も年齢によって特徴が異なります。
いずれも強い痒みを伴い、季節や生活習慣により改善増悪を繰り返します。
小児のアトピー性皮膚炎は乳幼児期から積極的に治療することにより重症化を防ぐことができます。
成人のアトピー性皮膚炎は、ストレス、疲労などが悪化因子に加わり、治りにくく、軽快と増悪を繰り返すことが多いです。
近年アトピー性皮膚炎の痒みは、徐々に解明されてきており、アレルギー反応とは別に炎症性サイトカインが関与していることがわかってきてきました。
よってアレルギー治療を主体に行っても 改善が得られないため、病態に応じて治療を組み合わせて改善させていきます。
より安全で効果の高い治療を行うことでQOLを高めることができるようになっています。
アトピー性皮膚炎の治療について
当院では標準的なアトピー治療( 保湿剤、ステロイド外用、免役抑制剤内服・生物学的製剤投与)
を行なっています。
初診時は全身の皮膚を診察し、重症度を評価します。
必要があれば採血検査も行います。
他院からの継続治療の場合は、治療内容や直近の検査結果があれば教えていただけると幸いです。