皮膚科・形成外科湿疹・皮膚炎について
湿疹や皮膚炎は、痒みや赤み、皮膚がカサカサになったりぷつぷつができたりという、
日常生活の中でもよく起こる症状です。
外的刺激(薬剤や花粉、ハウスダストや細菌など)が皮膚から侵入した際に、私たちの体は異物が入ってきたと認識し、排除しようとして炎症反応が引き起こされます。
その反応の強さは、健康状態や皮脂腺の状態、アトピー素因の有無などにより異なりますが、
それが湿疹や皮膚炎の症状を引き起こします。
原因が明確でない湿疹もありますが、問診や生活習慣、職業などにより、何らかの関連がある場合が多いです。
いわゆる ”かぶれ”は、外来物質の刺激による接触ひふえんと呼ばれており、接触部位
に一致した赤みや湿疹などの反応があります。
湿疹・皮膚炎の治療について
基本は症状や部位に応じたステロイド外用、痒みに対しては抗アレルギー剤の内服を
行います。
ピアスやネックレスの接触部位に皮膚炎を繰り返す方は、金属による接触皮膚炎が疑われます。その場合は、貼付試験(パッチテスト)を行い、原因物質を特定する検査を行います。
※ パッチテストについて
かぶれの原因を調べる検査です。当院ではパッチテストパネル®(S)を使用し、2日間皮膚に貼付して皮膚の反応を確認します。
【検査の方法】
パッチテストパネル®(S)を、背中または上腕外側に貼付します。2日後にはがし、はがした際の赤みが落ち着くまで待ち(20-30分程度)、1回目の判定を行います。さらに貼付3日後に2回目の判定、そして貼付1週間後に最終判定を行います。