皮膚科・形成外科デュピクセントによるアトピー性皮膚炎治療について
アトピー性皮膚炎の皮疹や痒みの原因をブロックする注射薬です。
もう少し詳しくご説明しますと、インターロイキン4、インターロイキン13という、アトピー性皮膚炎の炎症や痒みに大きく関わるタンパクの働きを限定的に抑えます。
皮膚の炎症、痒み、皮膚のバリア機能の改善に対して作用します。
今までの治療で十分な効果が得られなかった重症アトピー性皮膚炎の患者さんに対して、高い改善効果と安全性を示しています。
ステロイド外用等の標準治療を行った上で、改善が困難な患者さんに適応となります。
従来使用していた、内服ステロイドや免疫抑制剤に比べ、副作用も少なく、極めて高い治療効果が認められています。
15歳以上の方より治療が開始できます。
※デュピクセント投与開始後も原則としてステロイド等の外用剤を継続します。
※いわゆる 脱ステロイド療法ではありません。
デュピクセントによるアトピー性皮膚炎治療の治療について
デュピクセント治療開始にあたっては、今までの治療歴、全身の皮膚の状態の評価を行います。ご希望の方は、他院で治療をしている場合は薬手帳やアレルギー血液検査の結果等もご持参ください。
適応の判断及び、治療費について、通院スケジュール、自己注射指導の説明を行っています。
その後再度予約をとっていただき、1回目の治療を開始していきます。
とても良い薬なのですが、やはり高額であることがネックです。
おおよぞ 1回目の治療で 3割負担で4万円程度、2回目は約2万円
その後も月々4万円程度かかる見込みです。
効果は 自覚/他覚所見共に非常に高いですが、やはり経済的負担で心配になられる方もいらっしゃいます。
高額医療費制度の適応にも入るので、ぜひその活用もご検討ください。
費用や手続きに関しても、導入時に再度詳しくスタッフから説明いたしますので、
気軽にお聞きください。