皮膚科・形成外科オルミエントによるアトピー性皮膚炎治療について
デュピクセントとは異なり、飲み薬です。
アトピー性皮膚炎には インターロイキン3、4、31など多くのサイトカインが関与しています。
オルミエントはJAK阻害薬と呼ばれる内服薬で、炎症の信号を伝える経路をブロックし、炎症を引き起こす反応を抑えて皮膚の痒みや炎症を改善させます。
以前より 関節リウマチで使われていた薬ですが、2020年11月よりアトピー性皮膚炎の治療薬として承認されました。
デュピクセント同様、アトピー性皮膚炎の標準的治療を行っても十分に効果が得られない方に適応となります。
また投与後も保湿やステロイド外用剤を併用していきます。
※18歳以上の方より治療が開始できます。
オルミエントによるアトピー性皮膚炎治療の治療について
デュピクセント同様、初診時に皮膚症状の評価、今までの治療歴等を伺い、適応かどうか
を判断していきます。他院で治療歴がある方は、お薬手帳と検査結果等を持参してください。
また、治療の導入前に感染症を含めた血液検査、胸部レントゲン検査が必要となります。
当院にて胸部レントゲン検査も可能です。
オルミエントも良い薬なのですが、治療費(薬剤費)が高いです。
オルミエント4mgの場合 39,814円/4週間 (3割負担)
オルミエント2mgの場合 22,760円/ 4週間(3割負担)
またデュピクセントとの違いとしては、1日1回の内服で良いこと、
症状に応じて量を増減したりと、調節がしやすいことが特徴となります。
また、痒みに対する様々な因子をブロックする範囲が広いため、
デュピクセントでややコントロールが困難な場合に、次の選択肢として使うこともあります。
デュピクセントが注射であるのに対し、内服での治療で痛みがないこともメリットです。
ぜひご相談ください。